「今さえ良ければいい」でいいのか？
毎日の生活に追われていると、将来の社会のことなんて考える余裕がない、というのが本音かもしれません。でも、ほんの少し立ち止まって考えてみてください。
今の社会をつくってきたのは、過去に投票した誰かの「選択」でした。
そして今、私たちが投票で選ぶ人たちは、これからの社会の形を決めていきます。
今この瞬間に投じた一票が、5年後、10年後、あるいはもっと先の未来に、あなたやあなたの家族、そして次の世代が生きる社会の土台となるのです。
「責任ある関与」とは難しいものではない
「政治に責任を持つ」というと、何か大きなことのように感じるかもしれません。しかし実際には、その第一歩は「投票に行くこと」から始まります。
選挙とは、あなた自身が社会に参加しているという実感を得るための貴重な機会です。
誰かに任せきりにするのではなく、「私はこの人、この政策を支持する」という意思を表すだけでも、十分に責任ある関与です。
大きな変化を望むのではなくても、「この制度は守ってほしい」「この分野はもっとよくしてほしい」という気持ちがあれば、それを反映させる候補を選ぶことができます。
選挙は“未来の方向性”を決めるタイミング
参議院選挙では、社会保障、経済政策、教育、エネルギー、国防など、さまざまなテーマが争点になります。
一見、自分とは関係ないと思えるかもしれませんが、これらはすべて将来の暮らしに深く関わってくる問題です。
たとえば、社会保障制度の改革一つ取っても、「年金制度の持続可能性」や「医療・介護の財源確保」は、今の世代だけでなく、これから高齢期を迎える若者世代にも直結します。
また、教育や子育て支援に関する政策は、今の子どもたちの未来を大きく左右します。
投票とは、「その未来をどう描いてほしいか」を表明する機会でもあるのです。
無関心では済まされない時代に
これまで「政治に関心がない」と済ませられていた人も、今の時代はそうはいきません。
少子高齢化、格差拡大、国際情勢の不安定化、エネルギーと環境の問題―将来の社会を支えるための選択は、避けて通れない現実です。
「誰がやっても同じ」ではなく、「誰がやるかで変わる」のが、民主主義の仕組みです。
私たち一人ひとりの行動が、未来の社会をどれだけ持続可能で、公平で、安全なものにできるかを左右していることを、もう一度意識してみましょう。
次の世代に恥じない選択を
私たちは今、過去の世代がつくってきた社会の中で生きています。だからこそ、これから生まれる子どもたちにも、よりよい社会を残していく責任があります。
それは政治家だけの責任ではありません。私たち一人ひとりが、意思をもって「関与」することで、初めて未来への責任を果たすことができるのです。
あなたの一票は、今を生きるあなた自身の声であると同時に、これからを生きる人々への“贈り物”でもあります。
