政治って本当に暮らしに関係あるの?
「政治って難しいし、なんだか遠い存在に感じる」―そんなふうに思ったことはありませんか?
でも実際には、私たちの生活のあらゆる場面に政治は関わっています。
たとえば、子どもの教育費、通勤電車の本数、年金の支給額、医療費の自己負担、ガソリン代や電気代……。これらはすべて、国政で決められる政策の影響を受けているのです。
つまり、投票に行くという行為は「自分の暮らしを少しでもよくしたい」という願いを、最も具体的な形で示す方法でもあるのです。
家計に影響するのは誰の政策?
たとえば、消費税が上がるかどうかも、年金制度がどう見直されるかも、与党・野党を問わず、各政党の政策によって変わってきます。
ある政党は教育の無償化を進めたいと言い、別の政党は防衛費の増額を重視するかもしれません。自分が何を優先したいかを選び取ることができるのが、選挙です。
特に参議院選挙では、法律の制定や予算審議に関する大きな影響力があるため、投票によって政治の方向性を変えることができます。
「選べる」という自由が暮らしを変える
選挙に行くことで、自分や家族にとって必要な制度を支える政治家や政党に力を与えることができます。
たとえば――
小さな子どもを育てているなら、保育料の補助や児童手当の拡充
高校生や大学生がいる家庭なら、奨学金制度や教育の無償化
介護が必要な家族がいるなら、在宅介護支援や医療費軽減
若者や中年世代なら、安定した雇用・住宅支援・老後の安心
これらは、選挙のたびに各政党が公約として掲げている重要なテーマです。
誰が当選するかによって、あなたの暮らしの将来が少しずつ変わっていくのです。
投票に行かないと他人が決める暮らしに
もしあなたが「誰に入れても一緒」と思って投票に行かなければ、あなたの意見は政治に反映されません。
そして、その結果として生まれる制度は、あなたの希望とは違うものかもしれません。
逆に言えば、「ちゃんと暮らせる社会」を望むなら、まずはその意思を票に託すことが必要なのです。
誰かが勝手に決める未来ではなく、自分で選ぶ未来をつくること―それが投票の力です。
暮らしの“改善案”を選びに行こう
投票所に行くということは、暮らしの改善案を選びに行くようなものです。
「この人やこの政党なら、自分たちの困りごとを解決してくれそうだ」と思える候補に一票を投じることで、その人にチャンスを与えることができます。
政治に関心がなかった人も、まずは「自分と家族のために」と考えて一票を入れてみてください。それだけでも、投票は立派な行動になります。