アメリカの学校や大学では、成績をA,B,C,D,Fのアルファベットで評価するのが一般的です。
日本のように「5段階」や「100点満点」ではなく、アルファベット一文字で成績を表すのが特徴です。
その中で、多くの人が気になるのが「F」という評価でしょう。「F」とは何を意味するのでしょうか?
Fは「Fail(失敗)」の頭文字
結論から言うと、FはFail(失敗)を意味する評価です。点数でいえば59点以下が多くの学校で「F」に相当し、不合格を表します。つまり「F=落第」と考えればわかりやすいでしょう。
Aが最高評価、そこからB、C、Dと下がっていき、Dは「合格ラインぎりぎり」。そしてそれより下になると「F=不合格」となります。
なぜEは存在しないのか?
多くの人が不思議に思うのは、なぜEがなく、A・B・C・Dの次がFなのか?という点です。
実はEが使われないのは、「E=Excellent(優秀)」と混同される可能性があるためだといわれています。そのため、Dの下は直接「F=Fail」とされ、不合格を明確に示すようになったのです。
DとFの違い
D=一応は「合格」扱い。ただし評価としては「ぎりぎり及第点」で、決して良い成績ではありません。
F=「不合格」。明確に単位を落としたことを意味し、再履修や補習が必要になります。
学校によっては、Dを不合格扱いとする場合もあるので、実際の扱いは教育機関によって異なります。
プラス・マイナス評価も存在する
多くの学校では、さらに細かいプラス・マイナス評価も導入されています。
例えばA+,A,A−/B+,B,B−といった具合です。ただし、Fにはプラスやマイナスはなく、単に「不合格」として扱われるのが一般的です。
まとめ
FはFail(失敗)の頭文字
意味は不合格(落第)
点数にするとおおむね59点以下
「E」がないのは「Excellent」との混同を避けるため
Dは「ぎりぎり合格」、Fは「不合格」
👉つまり、アメリカの成績評価において「F」とは、もう一度学び直す必要があることを示す最も低い評価です。

