LINEは日常生活の中で欠かせないコミュニケーションツールですが、突然メッセージが送れなくなることがあります。
通話はできるのにメッセージだけ送れない、特定の相手にだけ届かない、通知は来るのに開けない……など、その症状はさまざまです。
この記事では、前回解説した「iPhoneの日時設定」とは別の原因に焦点を当て、LINEのメッセージが送れなくなるときに考えられる理由と対処法を、分かりやすく丁寧に解説します。
1. ネットワークが不安定(Wi-Fi の問題)
最も多い原因が「ネットワークの不安定化」です。特に Wi-Fi では、メッセージの通信だけがブロックされるケースがあります。
● よくある状況
公共Wi-FiやホテルのWi-Fiを使っている
自宅のルーターが古い
ファイアウォールが強すぎる設定になっている
● 対処法
Wi-Fi を切って 4G/5G に切り替える
ルーターを再起動
別の Wi-Fi に接続してみる
ルーターのセキュリティ設定を確認
特に、「通話はできるのにメッセージだけできない」というケースでは、Wi-Fi の一部遮断が原因であることが多いです。
2. LINEアプリの一時的な不具合
LINEアプリ自体が一時的にフリーズしているケースです。
● 対処法
LINEアプリを完全終了 → 再起動
iPhone / Android を再起動
LINEアプリのアップデートを確認
「ストレージ」や「キャッシュ」の整理(Android)
アプリ再起動はもっとも効果が高い基本対処法です。
3. スマホのストレージ不足
意外な盲点ですが、ストレージ不足はLINEのメッセージ送受信を止める重大な原因です。
● 症状の例
写真を送れない
ダウンロードが進まない
古いメッセージが読み込めない
● 対処法
不要なアプリ・写真を削除
LINEのデータ整理
「写真・動画キャッシュの削除」
不要なトークルームの削除
ストレージが空けばメッセージ通信が正常に戻ることがよくあります。
4. 相手にブロックされている
LINEは、相手にブロックされていても「送信できたように見える」仕組みです。
● ブロックされた場合の挙動
メッセージ:送れるが相手には届かない
相手からのメッセージ:来ない
通話:発信はできる(相手には通知されないことが多い)
ただし、「全員に送れない」場合はブロックが原因ではありません。
5. データ通信量の制限・低速モード
格安SIMやキャリアで速度制限に入ると、LINEのメッセージ送信が極端に遅くなることがあります。
● 対処法
通信量が上限に達していないか確認
キャリアのアプリで「低速モード」を解除
Wi-Fi に切り替えてみる
6. VPN・セキュリティアプリの干渉
VPNやウイルス対策アプリが、LINEの通信だけをブロックすることがあります。
● よくあるアプリ
ノートン
ウイルスバスター
カスペルスキー
海外VPNアプリ
● 対処法
VPNをオフにする
セキュリティアプリの「アプリ保護」を一時停止
公共Wi-FiでVPNが自動起動していないか確認
7. LINEのサーバートラブル
LINEは過去にも何度かメッセージだけ遅延する障害が発生しています。
● チェック方法
X(旧Twitter)で「LINE 障害」と検索
ダウンディテクターでリアルタイム障害を確認
友人にも同じ症状が出ていないか確認
サーバー障害の場合は復旧を待つしかありません。
8. アカウントの一部制限
LINEは不正アクセス対策として、特定の操作を繰り返すとアカウント制限がかかることがあります。
● 制限される例
メッセージ送信
友だち追加
端末変更後のしばらくの間
● 対処法
数時間から半日待つ
LINE公式サポートに問い合わせ
9. OSのバージョンが古い
古いOSのままだと、LINEとの互換性で不具合が出ることがあります。
● 対処法
iOS / Android を最新に更新
更新後の再起動を忘れずに
まとめ:原因は複数ある。焦らず一つずつ確認を
LINEのメッセージが送れなくなる原因は多岐にわたりますが、ほとんどは次のいずれかに当てはまります。
ネットワークの問題
アプリの不具合
ストレージ不足
設定の誤り
VPNやセキュリティアプリの干渉
大切なのは、焦らず一つずつ確認することです。どれも難しい操作ではなく、設定の見直しや簡単な再起動で解決することがほとんどです。
