2027年と2028年、韓国と中国で旧正月の日が1日ずれる理由

雑学
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韓国の旧正月「ソルラル(설날)」と中国の旧正月「春節」は、どちらも旧暦(太陰太陽暦)の1月1日を祝うものです。そのため、通常は韓国と中国で同じ日になります。

ところが、2027年と2028年は少し珍しいことが起こります。韓国と中国で旧暦1月1日の日付が1日ずれるのです。

1.2027年の旧正月は韓国が2月7日、中国が2月6日

2027年の旧正月は、中国では2月6日ですが、韓国では2月7日です。韓国天文研究院(KASI)の暦資料でも、2027年の韓国の旧暦1月1日は、陽暦の2月7日とされています。

なぜ、同じ旧暦をもとにしているのに1日の違いが生じるのでしょうか。

その理由は、韓国と中国の「1時間の時差」にあります。

旧暦では月の満ち欠けが重要な基準となり、月と太陽が同じ方向に位置する「合朔(ごうさく)」、つまり新月となる日を新しい月の1日とします。

2027年の旧正月に関係する合朔は、韓国時間では2月7日の午前0時55分48秒に起こります。ところが、中国は韓国より1時間遅いため、同じ瞬間が中国時間では2月6日の午後11時55分48秒になります。

つまり、同じ天文学的現象が起こる瞬間であっても、韓国では「2月7日」、中国では「2月6日」となるわけです。

わずか4分余りの差で日付の境界をまたぐため、韓国では2月7日が旧暦1月1日となり、中国では2月6日が旧暦1月1日となります。韓国天文研究院も、この1時間の時差によって両国の旧正月の日付が異なることを説明しています。

2.2028年も1日の違いが生じる

さらに珍しいことに、その翌年の2028年にも同じ現象が起こります。

2028年の旧正月は、韓国では1月27日、中国では1月26日となります。

この年の合朔は、韓国時間で1月27日の午前0時12分12秒です。中国時間に直すと、1時間前の1月26日午後11時12分12秒になります。

2027年と同様に、韓国ではすでに日付が変わっているのに対して、中国ではまだ前日です。このため、韓国では1月27日、中国では1月26日が、それぞれ旧暦1月1日となります。

3.このようなことは非常に珍しい

韓国天文研究院によれば、1914年から2099年までの約200年間で、韓国と中国の旧正月または秋夕の日付が1日異なるケースは15回です。

旧正月だけを見ると、1944年、1954年、1966年、1988年、1997年などにも1日の違いが生じています。そして次に起こるのが2027年と2028年です。その後、旧正月の日付が異なるのは2061年、2092年です。

特に2027年と2028年は、2年連続して韓国と中国の旧正月が異なるという点でも興味深い年です。

4.実は旧正月以外の日にも1日ずれることがある

ここで知っておきたいのは、この現象が旧正月や秋夕だけに起こるわけではないということです。

旧暦では、それぞれの月の始まりを新月(合朔)によって決めます。その合朔が韓国時間の午前0時から午前1時までの間に起こると、中国ではまだ前日の午後11時台です。そのため、旧暦の月の始まりそのものが韓国と中国で1日ずれる場合があります。

そして、月の始まりが1日ずれると、その日だけではなく、その後もしばらく旧暦の日付が1日ずれた状態が続くことがあります。

たとえば2026年にも、この現象が起こります。10月10日から11月8日まで、韓国と中国では旧暦の日付が1日ずれます。10月10日は韓国では旧暦8月30日ですが、中国ではすでに旧暦9月1日です。

同様に2027年には、2月6日から3月7日までずれが生じます。2月6日は中国ではすでに旧暦1月1日ですが、韓国ではまだ旧暦12月30日です。そして翌2月7日に韓国でも旧暦1月1日を迎えます。

2028年にも1月26日から2月24日まで同様のずれが生じます。

つまり、「旧正月の日が1日ずれる」というのは、それだけが独立して起こる特別な現象ではありません。旧暦の月の始まりが時差によって1日ずれ、それがたまたま1月1日に当たるため、韓国と中国の旧正月の日も違ってくるのです。

5.同じ「旧暦」でも必ず同じ日になるわけではない

「旧暦」と聞くと、中国や韓国など東アジアではすべて同じ日付だと思いがちです。実際、ほとんどの場合は同じです。

けれども、旧暦は単純に昔の日付を繰り返している暦ではありません。太陽と月の実際の動きをもとにして月の始まりを決める太陰太陽暦です。そのため、新月となる瞬間が日付の境目に近い場合、国による時差が暦の日付そのものに影響することがあります。

2027年は、その新月が韓国時間で午前0時55分、中国時間では前日の午後11時55分となります。2028年には韓国時間で午前0時12分、中国時間では前日の午後11時12分となります。

わずか1時間の時差ですが、その1時間の間に「午前0時」という日付の境界線が入っているため、旧暦では1日の違いとなって現れるのです。

6.2027年と2028年の旧正月

最後に整理しておきましょう。

2027年は、韓国の旧正月が2月7日(日)、中国の春節が2月6日(土)です。

2028年は、韓国の旧正月が1月27日(木)、中国の春節が1月26日(水)です。

韓国天文研究院が公表している資料でも、この2年間は韓国と中国の旧正月の日付が異なる年として明記されています。

旧正月の日付は「旧暦1月1日だから、韓国も中国も当然同じ」と考えがちですが、その背景には月と太陽の動きをもとにした暦の仕組みがあります。そして、新月の瞬間と韓国・中国の1時間の時差が絶妙なタイミングで重なると、同じ東アジアの旧暦でありながら1日の違いが生まれます。

2027年と2028年は、普段はあまり意識することのない「月の動き」「時差」「暦」の関係を実感できる、珍しい2年間となります。

【参考資料】

韓国天文研究院(KASI)「2006年 설날의 정확한 날짜는 언제인가?」
https://www.kasi.re.kr/publication/post/newsMaterial/2151

韓国天文研究院「暦資料(달력자료)」
https://astro.kasi.re.kr/life/post/calendardata

 

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