朝起きたときに「なんとなく体がだるい」「頭がぼんやりする」と感じたことはありませんか?
それ、もしかすると体にたまった静電気が原因かもしれません。
人は睡眠中にも寝具との摩擦などで静電気を帯びることがあり、乾燥した季節や化学繊維のパジャマなどが影響することも。
こうして体に蓄積された静電気を朝のひと工夫で放電(アース)することができれば、一日をすっきりとした気分で始められます。
なぜ体に静電気がたまるのか?
静電気とは、物体に電子(マイナスの電気)が偏ってたまっている状態です。
歩いたり寝返りをうったりすると、衣服や寝具との摩擦によって電子が体に移動します。乾燥した環境では電気が空気中に逃げにくく、帯電したままになってしまうのです。
この電気は体にとどまっているだけなら問題ないように思えますが、放電の際に「バチッ」と痛みを感じたり、敏感な人では不調の原因になることもあるとされます。
朝のアース方法:静電気をやさしくリセットする
ここでは、寝起きにできるアース(放電)の方法を紹介します。特別な道具がなくてもできるものも多く、今日からすぐに実践できます。
① 素足で地面に立つ(アーシング)
最も自然で効果的な方法です。素足で土や芝生に立つだけで、体にたまった静電気が地面へと流れていきます。これを「アーシング(グラウンディング)」と呼び、近年は自然療法として注目されている健康習慣のひとつです。
※注意:コンクリートやアスファルトでは効果が薄く、できるだけ自然の地面を選びましょう。
② 水道の蛇口など、接地された金属に触れる
集合住宅でもおすすめの方法です。水道の蛇口やアルミサッシの窓枠など、建物の構造と接続されている金属部分に10秒程度触れるだけで、静電気が放電されやすくなります。
ただし、単なる金属製の棚や家具など、地面と接続されていないものには放電効果はほとんどありません。
③ 手や顔を洗う
水は電気を通すため、手洗いや洗顔も立派なアース手段になります。とくに起床直後にぬるま湯で手や顔を洗うことで、体表面の静電気が水へと移動します。肌の保湿にもなって一石二鳥です。
④ 湿度を保ち、深呼吸をする
静電気は乾燥した環境で起こりやすく、湿度を40〜60%に保つだけでも自然放電が促されます。さらに、朝に窓を開けて新鮮な空気を吸い、深くゆっくり呼吸することで、自律神経が整い、電気的な不快感に敏感になりすぎない体づくりにもつながります。
集合住宅の上階でもアースできる?
これは多くの人が気になるポイントですね。
結論から言うと、アース効果のある金属かどうか(=地面とつながっているか)によって変わります。
◎ 効果あり: 水道の蛇口、アース線付きの家電、コンセントのアース端子など
○ 効果ややあり: アルミサッシなど、構造体と接続されている場合
× 効果なし: 独立した金属製家具、絶縁された金属部品など
上階でも、水回りやアース線のある電化製品に触れることである程度の放電は可能です。心配な場合は専用グッズの利用も効果的です。
アースグッズのおすすめリスト
忙しい方や環境的に自然アースが難しい方には、以下のようなアースグッズの活用もおすすめです。
※製品を選ぶときは「コンセントのアース端子につなげるタイプ」か「地面に打ち込む用のアース棒付き」かをチェックしてください。
おわりに
私たちは日々、目に見えない電気にさらされています。
とくに冬場やエアコン使用時は、体が静電気を帯びたままになっていることも珍しくありません。
朝のひと工夫で静電気をリセットすることで、頭も体も軽やかに、すっきりとした一日がスタートできます。
自然とのつながりを取り戻し、自律神経や体調の調和にも一役買う「アース習慣」。ぜひ今日から試してみてはいかがでしょうか?