投票しないことで損をしないで済む—「行かないリスク」に気づいていますか?

時事問題
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「投票しない自由」があなたを損させる?

「投票に行かないのも自由の一つ」——確かにその通りです。
日本は民主主義の国であり、投票は義務ではなく「権利」として位置づけられています。

だから、行かないことも選択肢のひとつには違いありません。

しかし、考えてみてください。その「行かない選択」は、知らず知らずのうちにあなた自身や家族を“損な立場”に追いやってはいないでしょうか?

投票しないことによって受ける“見えない損失”は、実は意外と大きいのです。

 

「政治に参加しない人」へのサービスは後回し

政治家が政策を決めるとき、まず重視するのは「投票に来る人たちの意見」です。これは残念ながら現実であり、合理的な戦略でもあります。

たとえば、選挙のたびに投票に来てくれる60代以上の高齢者が多ければ、年金や医療政策が優先されやすくなります。

逆に、20代や30代の投票率が低ければ、教育や子育て支援、若年層の雇用政策は「票になりにくい」と判断され、後回しにされがちです。

つまり、「行かない人」の意見は政治の世界では“存在しないもの”として扱われてしまうのです。

 

「損」は目に見えない形でやってくる

投票に行かないことで、直接お金を失うわけではありません。けれど、あなたの生活に密接に関係する制度やサービスの充実が、他の誰かに優先されていく構造は確かに存在しています。

・子育て世帯向けの補助金が増えない
・若年層向けの住宅支援が進まない
・ブラック企業への対応が遅れる
・教育費の公的負担が改善されない
・気候変動対策や再生可能エネルギー支援が後回しにされる

これらは、すべて「投票に行かない層の声が届かない」ことによって発生する“間接的な損失”です。

しかも、その損は気づかないうちに、じわじわとあなたの生活に影響を与えます。

 

「損しないための投票」をしよう

選挙は、自分や家族が受け取れる社会的サービスを選ぶ機会でもあります。

たとえば、どの政党が「教育の無償化」や「非正規雇用の改善」を目指しているかを知ることによって、自分の生活に直結する選択ができるようになります。

それはまさに、将来の“得”を選ぶ行動であり、同時に“損を避ける”ための手段でもあるのです。

無関心でいることは、「誰がどんな制度を決めても文句は言いません」と言っているようなもの。でも、あなたにはその損を避ける権利があります。

 

知識や政治の専門性は不要です

「政治のことは難しくてわからない」
「誰に投票していいのかわからない」

そんな声もよく聞きます。でも、完璧な知識は必要ありません。

今の自分の暮らしの中で「こうなってほしい」と思うことがあれば、それを実現しようとしている候補者や政党に投票するだけでいいのです。

政治家や政党の考え方は、選挙公報や公式サイトで比較的わかりやすく公開されています。

最近ではYouTubeやSNSなどで発信している候補者も多く、以前よりも情報にアクセスしやすくなりました。

「なんとなくこの人の考え方に共感できる」

それくらいの感覚でも、十分に投票の理由になります。

 

損しない大人になるという選択

誰でも、損はしたくありません。それはお金に限らず、人生の選択においても同じです。

投票しないことは、損を「見過ごす」ことと同じかもしれません。
それを避けたいと思うなら、まずは投票所に足を運ぶこと。

それが、自分自身を損から守る、もっとも簡単で確実な方法です。

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