あなたが主権者なら、どんな税制を選ぶ?—国民目線の再設計

時事問題
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主権者は「私たち」である

政治家でも、財務官僚でも、大企業でもない。この国の主権者は、憲法に書かれている通り、私たち一人ひとりの市民です。

けれど現実には、多くの人が制度や税の仕組みに無関心でいたり、「誰かが決めたこと」として受け身で受け入れていたりします。

でも、もしあなたが本当に主権者だったら、どんな税制をこの国に望むでしょうか?

今回は「理想の税制度」を、“国民の目線”から再設計してみましょう。

 

税制は社会の鏡である

税金とは、「何にどれだけのお金を集め、どう使うか」という仕組み。

そこには、その国が大切にしている価値観やビジョンが反映されます。

たとえば…

再分配を重視する国は、高所得者に重く課税し、低所得層を支える
消費重視の国は、間接税(消費税など)を多く取り、消費を促す制度を作る
投資主導の国は、教育や医療など「未来への投資」に税金を使う

つまり、税制は単なるお金の仕組みではなく、社会のあり方そのものを映し出す“鏡”なのです。

 

問い直そう:いまの税制は誰のためのもの?

日本の現行税制をざっくりと見ると:

このように、構造的に「持てる者を優遇し、庶民を搾る」設計が見えてきます。

 

理想の税制とはどんなものか?

1.公平性(verticalequity)
所得や資産に応じた負担
不平等を是正する方向性のある課税設計

2.透明性と納得感
何にいくら使われているのかが見える
税が“消える”のではなく、“返ってくる”実感がある

3.社会への貢献と見返りのバランス
税を払うことで、教育・医療・育児・老後の不安が減る
「取りっぱなし」ではなく、「支え合い」の仕組み

4.経済的な循環性
消費・投資を阻害せず、内需や地域経済を活性化させる
公共投資が民間投資を引き出す「乗数効果」を重視

 

あなたなら、どう選ぶ?

以下のような「主権者の選択肢」があったとしたら、どれを選びますか?

いずれも「選ぶ側=主権者」が意識を持たないと、制度は変わりません。

 

✍まとめ:選ばなければ、選ばれてしまう

政治の世界では、「意思を持たない層」は無視されます。投票に行かない、声を上げない、学ぼうとしない。そうした人たちは、制度設計の“外側”に置かれていくのです。

逆に、「知って、問い、選び、つながり、創る」市民こそが、社会のルールを動かす力を持ちます。

税制を変える力は、国会にも、財務省にも、大企業にもない。それを動かすのは、“選ぶ”というあなたの一票である。

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