餃子を焼くときは油を使うのが当たり前と思われがちですが、「できるだけ油を控えたい」「フッ素樹脂加工のフライパンは使いたくない」と考える方も少なくありません。
では、油を使わずにフライパンで餃子を調理することはできるのでしょうか。
結論から言えば、可能です。 ただし、その場合は「焼き餃子」というよりも「蒸し焼き餃子」という仕上がりになります。
油には二つの役割がある
餃子を焼くとき、多くの人は「油は焦げ目を付けるために使う」と考えています。しかし、実際には油には二つの重要な役割があります。
一つ目は、熱を均一に伝えて焼き色を付けることです。
そして二つ目は、餃子がフライパンにくっつくのを防ぐことです。
特に鉄製やステンレス製のフライパンでは、油が表面に薄い膜を作ることで、皮が金属に直接付着するのを防いでいます。
そのため、油を全く使わずに焼こうとすると、餃子の皮がフライパンに張り付き、はがすと皮が破れてしまうことが少なくありません。
フッ素樹脂加工のフライパンが勧められる理由
油を使わない調理法では、フッ素樹脂加工(テフロンなど)のフライパンが勧められることがあります。
その理由は、表面の摩擦が非常に小さいため、油がなくても餃子がくっつきにくいからです。
ただし、健康面への考え方から、フッ素樹脂加工を避けたいという方もいます。
現在の知見では、通常の使用温度で適切に使用している限り、健康への影響を示す強い証拠はありません。しかし、空焚きなどによる高温ではコーティングが劣化する可能性があるため、高温での使用は避けるべきとされています。
一方で、「健康面を考えて最初から使いたくない」という選択も尊重される考え方です。
油もフッ素樹脂加工も使わない方法
健康面を重視するのであれば、発想を少し変えて、「焼く」のではなく「蒸し焼き」にするのがおすすめです。
フライパンを蒸し器として使えば、油を使わなくても十分おいしい餃子が作れます。
焼き色や羽根は付きませんが、皮はもちもちとした食感になり、餡のうま味も十分に味わえます。
基本の蒸し焼き方法
もっとも簡単な方法は次の手順です。
① フライパンに餃子を並べる。
② 餃子の高さの約3分の1程度まで水を入れる。
③ ふたをして中火で加熱する。
④ 生餃子なら約8~10分、冷凍餃子なら約10~12分蒸す。
⑤ 水分がなくなったら火を止め、1分ほどそのまま蒸らして完成。
この方法なら油を使わなくても、中までしっかり火が通ります。
鉄製フライパンでくっつきを防ぐ工夫
鉄製やステンレス製のフライパンでは、蒸し焼きでも多少くっつくことがあります。
そのような場合は、次のような工夫が有効です。
クッキングシートを敷く
フライパンにクッキングシートを敷き、その上に餃子を並べて蒸す方法です。
これなら油を使わなくても餃子がくっつきにくく、きれいに取り出すことができます。
野菜を敷く
キャベツや白菜、もやしなどをフライパンに敷き、その上に餃子を並べて蒸す方法もおすすめです。
野菜がクッションになるため餃子が直接フライパンに触れず、くっつきにくくなります。
さらに、餃子から出た肉汁やうま味が野菜にしみ込み、一緒においしくいただけます。
キャベツはみじん切りではなく、ざく切り、または手で大きめにちぎってフライパン全体に広げます。その上に餃子を並べて蒸し焼きにします。
健康を重視するなら蒸し焼きがおすすめ
焼き餃子特有のパリッとした焼き色は、油やフッ素樹脂加工などの助けがあった方が作りやすいのは事実です。
しかし、健康を重視するのであれば、無理に焼き色を付ける必要はありません。
鉄製フライパンにキャベツや白菜を敷いて蒸し焼きにすれば、油を使わず、フッ素樹脂加工にも頼らず、おいしい餃子を作ることができます。
餃子本来の風味を楽しみながら、野菜も一緒にたっぷり食べられるこの調理法は、健康的な食生活を目指す方にとって非常におすすめの方法と言えるでしょう。
