小さな変化が結果を左右する
「たかが1%」と思うかもしれませんが、選挙における1%の重みは非常に大きなものです。有権者数が100万人の選挙区なら、1%は1万人。
これは、小規模政党の得票数を大きく左右する数字です。わずか1%の投票率の上下で、議席数が増減することも珍しくありません。
過去の国政選挙でも、数千票の差で比例代表の当落が分かれたケースが何度もあります。
つまり、あなたの周囲の数人が投票に行くだけで、政治の構図が変わる可能性があるのです。
実例から見える一票の重み
たとえば、2013年の参議院選挙では、ある候補が当選ラインにわずか数百票届かず、落選しました。
一方で、得票数がごく僅差であった別の候補は当選しています。これは、「あとほんの少しの人が投票していれば」逆の結果になっていたかもしれない例です。
また、2022年の参院選では、比例代表で当選した政党が、前回比で得票率を1.2%伸ばすことで議席数を1増やしました。
この数字の背景には、確実に「投票に行った一人ひとりの市民の意思」があります。
だから私たちには力がある
一票は小さいようで、集まれば大きな力になります。「どうせ行っても何も変わらない」と思っているその人が動けば、変わるきっかけになるかもしれません。
そして、それが地域や国の政治を変えるうねりにつながる可能性もあるのです。
誰かが動くのを待つのではなく、自分が最初の一歩を踏み出す。その一歩が、結果として社会全体を動かすことになる。
1%が変える未来、それはけっして夢物語ではありません。数字の裏にある「人の意思」にこそ、真の力が宿っているのです。